売掛金未収対応について

ホテル売掛金未収事例

ホテル売掛金未収事例

某公立高校の修学旅行代金等の合計200万円弱が旅行会社より支払いがなく、            未収状態となって2年以上放置されていた事案


<NGな点>

・売掛金を未収のまま長期間放置したこと

・当該旅行会社には結局資力がなく後に法的手続を進めても売掛金全額を回収することができなかった

 

<その後の経過>

・当該旅行会社は、当時資金繰りに窮しており、後に旅行業自体廃業した

・当該旅行会社及び同社の代表者に対して訴訟を提起し、勝訴して債務名義を取得したものの、当該旅行会社及び代表者には資力がなく、銀行口座の差押えをしても少額しか回収できなかった

通常、会社を被告とする裁判において、会社の代表者の責任まではあまり認められないため、必ずしも代表者個人に対して債務名義を取得できるものではなく、本件の場合、旅行会社の代表者本人が裁判所に出頭しなかった(=欠席裁判)ため、当方側の主張が認められたものである

・現在、当該旅行会社の代表者の住居と連絡先は把握し、同代表者は毎月任意弁済をしているが、未だ全額回収できていない

 

<事前に対応すべきだったこと>

売掛金を未収のまま放置しないこと

売掛金を未収のまま長期間放置してしまったために、相手方の状況がより悪化し(旅行業の廃業)、回収の見込みが失われてしまったこと

相手方(取引先)の資力を確認すること(未収発生時)

→本件の場合、某公立高校の修学旅行を扱っていたことから、実際の取引当時、旅行会社には資金繰り上の問題が生じていないかったことが推察され、売掛金の未収発生時点でもまだ資力があった可能性があり、早期に対応していれば回収できる見込があったこと

 

 

 

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